前回は、「自分の思考のプロセスを辿ってみる」
ということを書きましたが、
やってみましたか?
自分の思考パターンついて、何か気づいたことはありましたか?
私も改めてやってみたのですが、
客観的に、自分のプロセスを箇条書きしてみると面白かったです。
一言で「考える」といっても、いろんな状況がありますね。
テーマの範囲によっても全然違います。
例えば、
「TPPについて、どう思いますか? あなたの考えを書いてください」
というものと、
「あなたは何をしているときに、心が満たされていると感じますか?」
という問いでは、考え方も答えも、全然違いますよね。
前回書いたのは、前者のような問いに対する考え方だったわけですが、
その場合、「TPPとは何か」という知識がないと、
考えることもできません。
考えるためには、まず「情報を集める」ことが必要なケースも、
圧倒的に多いわけです。
さらに、自分の視点だけでなく、物事を多角的に捉えること。
例えば、自分と正反対の考えに対して、
どのように論を展開するか、自分の考えは果たして本当に有効か、穴はないか、
ということも「考える」必要があるでしょう。
思考に関する書籍は世の中に沢山ありますし、
ディベートの本にも、詳しく書いてあります。
世の中に溢れる情報は、ほとんど全てが、
発信者の「ある固定した視点」に基づいて、書かれています。
新聞もニュースも、左か右かで、同じ人物の記事が、全く違うものになっています。
記者時代は、特集のテーマに従って、ある一定方向からしか記事を書けない、
ということもありました。
政経に関するものではなかったので、それほど問題はありませんでしたが、
そういった経験は、情報に接するときに、非常に役に立っています。
「編集」されたものは、「嘘」ではありませんが(通常は)、
「ありのまま」でもありません。
どのような視点で捉えたものか。
情報に対しても、自分の考えに対しても、
そのような観点を持てるようになると、幅が広がるでしょう。
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