最近、影響力について考えています。
「影響力をつけたい」
「影響力のある人間になれ」
「影響力が大事だ」
みたいなことって、よく見かけますけど、
私自身はそれを見るたびに
「そうかな？ 私はそう思わないけど」
と思っていたからです。
（私はこういう「そうかな？」が多いんです、基本的にｗ）
（『影響力の武器』は既読です）
で、以前は、「よくわからないわ」で終わっていたのを
自分なりに深く掘り下げるタイミングが来た。。。んですね。
私はコーチングをするときも、
なるべく「自分」の影響は与えないように、
と気をつけていました。
私の影響を与えて、私のコピーを作るのではなく
相手の「制限」を外していくことで、
勝手にその人らしさが出てくる、
と思っているからです。
これはいまもそう思っているのですが、
しかしですね、
私がそういうふうに思っていると、
相手の人も、だんだんそう思ってくるんです。
「自分のコピーを作るのではなく、制限を外して。。。」って。
「じゃあ、それは私のコピーじゃないのか？」
と問うと、
その可能性もあり、そうじゃない可能性もあります。
例えばですが。。。
１．私の言葉の受け売りで、
「あ、それが大事なんだ」と思い込んでいる
２．コピーを作るのではなく。。。という言葉から、
自分が誰かのコピーとして生きていた、ということに気がついた
３．私の言葉を受けて
本人が改めて自問自答をして、いろいろ検証して
その末に出てきた「自分なりの答え」である
という可能性が考えられます。
１の状態であれば、
非常に影響を受けやすい＝洗脳されやすい、とういことですから
断定的な情報よりも、「疑う」「自分で考える」という訓練が必要です。
２であれば、
コーチの言葉から、
他にもいろんなスコトーマを外していけるでしょう。
３であれば
自分で考えられる人ですから、
どんどん新しい情報を与えていけばいいでしょう。
一言で影響を与えると言っても
その「抽象度」や「レベル」は全然違うと思うんですね。
そしてどの人も、１～３（＋その他）になる可能性を同時に持っています。
自分の専門分野においては、３であったり、
メンターの話を聞くときは、２になったり、
ニュース番組を観るときは、１になったり。
そのとき、どの状態が強く現れているか、なのです。
巷のいわゆる、「影響力のある人間になりたい」というのは、
「他人を思い通りに動かして、○○を得たい」と
同義になっている人が多いな、と感じていて。
集客だったり承認だったり、報酬だったり。
だったらそう言えばいいのに、とか思っていたわけです。
（言えるわけないですが）
なので、影響力が欲しいとか、影響力が大事だ、
と言っているものの中で、
自分が魅力を感じるものがありませんでした。
しか～し！ それはたぶん、すごく浅い分析なんですよね。
私たちは常に、周りに影響を与え、周りの影響を受けている。
それは、完全に自分一人の力で生きる、
ということが成り立たないのと同じで
何にも影響を与えず、何からも影響を受けない、
というのは不可能ですよね。
赤ちゃんだって、そこにいるだけで、
いろんな影響を与えています。
なのでいまは、
影響力とは何か？
影響を受けるとはどういうことか？
ということから考えています。
影響力は、社会心理学の分野で研究されているようで、
そういう本を読みまくっているのですが、
面白いですね～！
社会心理学でいうところの影響力とは、
すごくシンプルに言うと
「他人の行動を変えること」 by 今井芳昭
だそうです。
これはコーチやコンサルタントに限らず、
様々な立場の人が、好みそうな言葉ですね。
私たちは、どうして他人の行動を変えたがるのでしょう？
私はどんなときに、他人の行動を変えたがるのでしょう？
働きかけた相手の行動が変わらなければ、
何が、あるいは誰が、困るのでしょう？
こうやって、「掘り下げている」とき、私は結構幸せです。
いろんな本を読み、専門書をひもとき、自分と向き合い
「自分なりの答え」を見つけていくのです。
ああでもない、こうでもない、
あれはああだ、こうだ、
なんであれはああなるのだ？ なんでこうはならないのだ？
と常に言っているので、
そばにいる人は、うざいかもしれませんが（笑）
（影響力については、あと何回か書きます。まだ考察中なので＾＾）
（コーチングのセッションをする、ホテルのラウンジにて）
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