わからないことが、わからない? ~無知の知~

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私は常々、
「わからない、ということが、わかる人と、わからない人の差は大きい」
と思っています。

「『わからないことを、わからない人』が、あなたに色々言ってくるとしたら、
あなたに対する愛情を持っていて、あなたの力になりたいと思っているか、
あなたを通して、その人自身の向き合いたくない部分が刺激されているか、
のどちらか」
とも思っています。

そういうことを、ブツブツ呟いていたら、
思ったより反響が大きかったので、
全然大したことじゃないのですが、ちょっと書いてみます。

後者を相手にする必要はないと思うので、
愛情があるかもしれない前者について。

でも、全然大したことじゃないので、暇な人だけ読んでください(笑)

わからないことが、わからない人に「ありがちなパターン」
1 圧倒的に知識が足りない。
2 実は、興味もない。(だから調べない)
3 しかも、1と2である、自覚がない
4 でも、自分の知見は正しい(すべてに当てはまる)と思っている
5 相手が自分の言うこと(アドバイス)を取り入れないのは、
自分の知識や経験、思慮や想像力が足りないのではなく、
「相手が未熟である、または間違っている」と考える

例えば、部下(もしくは友人)が神経症で悩んでいたとします。
このとき、わからないことが、わからない人は、
とりあえず、「自分の知っている範囲で」アドバイスをします。

問題は、その範囲がものすごく狭いことに、本人が気づいていない、という点です。

どのように狭いかというと、
・神経症がどういうものであるか、ほとんど知識がない
(ネットでチラ見した程度の知識しかない)
・ゆえに、神経症の問題点について、「説明できること」は、ほぼ何もない
(問題点がわからない=解決法もわからない)
・神経症に対して、世間一般的には、どのような治療が行われているかの知識は皆無
・神経症に関する本を、一冊も読んだことがない

ネット書店で、ちょっと検索すれば、
神経症に関する書籍はわんさか出てきます。
でも、それを「調べたことさえない」。

それでいて、「気にしすぎだ」「誰でも悩みはある」「自分だけ辛いと思うな」「メモをつければ」
みたいなアドバイスを、平気でできちゃうわけです。

ですが、ちょっと考えてみてください。
神経症で悩んでいる人が、上記のことを考えたことが、一度もないことがあるでしょうか??

気にしすぎだ、なんて、おそらく何万回と思っているはずです。
それでも気になるから、悩んでいるんです(よね?)

当然のことながら、こういう人のアドバイスは、神経症の人には、受け入れられません。
では、次にその人が何をするかというと、
「甘えている」「人間の悩みは、どれも大差ない」「お前がおかしい」「変わりたくないんだね」
みたいなことを言ってしまうわけです。

最終的には、「君が言っていることは、私には理解できない」みたいなことを言います。

簡潔にまとめると、「お前の悩みには、ついていけない」という話です。

ここまではよくあるパターンです。
では、次にその人に会ったときに、
その人が「神経症」について何か調べているかというと、
いままでの経験では、ほぼ100%、何もやっていません
つまり、本当のところは、「興味がない」んです。
だけど、アドバイスはしたいんです(笑)

いえ、わかります。
私だって、目の前に悩んでいる人がいたら、
とりあえず、「力になりたい」と思います。「元気になってほしい」と思います。
あわよくば、その人が「私の言葉(力)で元気になってくれたらいい」とも思いますとも。

でも、本当にその人の力になりたいのならば (責任あるアドバイスをしたいのならば)、
ちょっとは調べるのではないでしょうか。
自分の家族や子供が、癌になったら、私なら徹底的に調べるでしょう。
良い病院、良い治療法、信頼できる先生はどこにいるのか、東洋医学はどうか。
治った人は、いったいどうやって良くなったのか。
信憑性はあるのか、どうなのか。
(本当に相手のことを考えたら、下手なことは言えないものです)

上記の神経症については、友人が悩んでいて、『森田療法』の本を貸してくれました。
それを読んで、私は、著しく反省しました。(10年以上前の話です)
「知らないことを、知らなかったな」と。
良かったら、読んでみてください。

そんなわけで、1~5、に当てはまるような、
「わからないことが、わからない人」の話は、華麗にスルーするのもありでしょう。

でも、その一方で、わからないことが、わかっている人もいます。
それがどんな人なのか、考えてみるのも、面白いかもしれません。

ちなみに、1~3に当てはまってしまうと、
日常生活でも、「うまい話に乗せられる」ことが頻発します。
踊らされるタイプに多いのが、これです。
気を付けましょう。

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    バカの美学

    • にっしお
    • 2018年 9月5日

    記事を拝見させていただきました。
    非常に勉強になりましたのでコメントのほうに感想を書かせていただきました。

    社会的な成功に近づくための大切な能力として、何かの目標を達成した時、その過程を邪魔してくる物事に対し疑問をもち分析し解決するという、つまり「目標達成能力」があり、無知の知はそのなかの疑問をもつための一番大切なことであると思います。無知の知はすべての始まりだと思っているということを私はこの記事を読みながら思っておりました。この記事にはその無知の知についてわかりやすく書かれていて共感したので入り込んで読んでしまいました。

    私もまさに「わからないことがわからない人」でした。

    私はまさに、役に立とうと人に対してアドバイスをしたがっていたのですが、記事にもあった通り、私は私の考えの専門外、範囲の外にある他人の問題も自分の考えで対処してあげたいと思っていたのです。
    そのアドバイスは私の他人が練った考えを軽視する癖から出てきた事のように思えます。

    自分を過大評価して、相手の悩みや考えを包括できると勘違いしていたのです。
    つまり「他人の立場に立って、他人の本当に言いたいことを読み取ろうとする」気持ちが少なかったのです。

    その結果私の能力では完治させられない相手の傷を中途半端に直そうと迷惑を掛けました。

    この流れで、その相手からみてその人が私が害だと確定するのは、その相手が迷惑だと感じた時です。
    「人の傷には完治させることができないなら触れるな」という冷たいような言葉はこういう時に使うのかと感じました。

    しかし、私はある日「無知の知」をできるようになれました。

    無知の知とは、自分の知らないことを強く知っているものが本当の賢者という考え方であり、
    それは言い換えると「私が知らない物事がある」ということを知ることであります。

    私がそれをやった理由は無知の知から得られることを考えました。

    【知らない、勉強しないということは、仕事のミスや育児ミス、大切な人を不幸にさせるなどのものすごく苦痛的なデメリットを未来の自分に送っているのと一緒で、逆に、知ることや勉強することでそのとき一時的な安心ができるかつ、成功や幸せなどといったメリットを未来の自分にプレゼントしているのと一緒】ということが無知の知というものをやるには十分な理由だと思いました。

    今では、「わからないことをわからない」人からも何か吸収しようと必死です。

    なるべく多くの若い方がこのブログにたどり着き勉強のきっかけになれるように、これからの青野さんのご活躍、陰ながら応援させていただきます。

    長文失礼いたしました。

      • aonoyukari
      • 2018年 9月5日

      にっしお様

      コメントありがとうございました。
      本当に共感して読んでいただけて、大変嬉しく思います。

      ご自身を内省され、客観的に捉えていらして、私のほうこそ勉強になりました。まさに

      >無知の知とは、自分の知らないことを強く知っているものが本当の賢者という考え方であり、
      それは言い換えると「私が知らない物事がある」ということを知ることであります。

      ということだと、改めて実感いたしました。

      >今では、「わからないことをわからない」人からも何か吸収しようと必死です。

      私も幾度も失敗し、その経験から学び、少しでも優しく本当の意味で強くなれるように在りたいと思っています。それだけでなく、失敗した自分を受け入れ許すことで、にっしお様のように「わからないことをわからない」人からも、学べるようになれるのだろうと思いました。

      ありがとうございました。
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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パーソナルコーチ・青野ゆかりのブログです。心理学、無意識、潜在意識の法則、共感覚が得意分野です。 「自分やあの人は、なぜあんな言動をとるのか?」 いつもそんなことを分析しています。 ときどき、ちょっと不思議なアドバイスもします。 共感覚による「エネルギーマネジメント」についてはコチラをご覧ください。 http://efficaciouslife.jp/menu.html

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